納棺師による湯灌・納棺をご存知ですか?

納棺師とは…

 亡くなった人の体を清め、男性なら髭をそり、女性なら綺麗に死に化粧が施され、棺に納め「旅立ちの準備」を整えてくれる人のことをいいます。
 映画「おくりびと」でその存在が広く知られました。

湯灌の持つ意味と由来

 人は生前、一日の終わりにお風呂に入り、その日の疲れを癒します。
 お風呂で一日の汚れを洗い流すことで気持ちの良い眠りにつくことができます。
 湯灌は、このような生前の習慣を故人にも反映し、最後の癒しとして入浴させてあげるという思いやりの儀式です。
 今までの煩悩を全て洗い流し体を清め、来世への旅の準備を整える一環として行われます。
 衛生的に保つという意味でもとても大切な儀式です。

なぜ私共が湯灌・納棺をご案内するのか

 湯灌をしていただくと故人様が本当に優しいお顔で眠っているようになります。
 中々お会いする事ができなかったご親族やご友人が最後に安らかなお姿でご拝顔でき、温かな気持ちでお別れの時を過ごされています。

ご利用される方々の声

  • 入院が長く辛い思いをされたけど最後きれいな姿でおくりだす事ができて良かった…
  • 好きだったお風呂に最後の頃に入れなかったので喜んでもらえると思います。
  • 元気な頃は、オシャレな人だったのでお風呂に入れて大切にしてた着物も着れて心残りはありません。

湯灌の儀・納棺の儀

湯灌の儀

①訪問

移動専用車でお宅の玄関に到着します。
儀式係2~3名がお伺いします。

②準備

清浄槽などを室内へ搬入。
衣服を脱がせやすくするために硬直をときます。

③移動

お肌を見せることなくバスタオルをかけたご遺体を清浄槽まで移動します。

④儀式

セレモニースタッフによる儀式の口上。
ご家族の方々と心をひとつにして厳粛なお清めの儀式が始まります。

⑤お清め

ご家族の方々に交替で足元から胸元までお清めの水をかけていただきます。

⑥全身洗い

左足から右足へと逆さの作法に従って前進、シャワーと使用して洗い清めます。

⑦洗顔・洗髪・顔剃り

シャンプーを使って髪を洗い、
顔剃りをすませ、やさしく顔をお拭きします。

⑧美容・着付

全身を洗い清めたご遺体を床に移し、
白いお着物をお着せした後、髪をセットし、
化粧を施します。

⑨かたづけ・終了

つつがなく湯灌の儀式が終了します。
湯灌に使用したお湯はすべて除菌処理をし、専用車内の排水タンクに引き込みます。

※準備から終了まで1時間前後です。

納棺の儀

湯灌のあと身内の方で旅支度(手甲、脚絆、足袋、わらじ、六文銭、 頭陀袋、数珠)をしていただき、納棺は遺族、近親者は中心になり執り行い、係の者がお手伝いさせていただきます。

棺の中に仏衣を着けたご遺体を寝かせ、お顔の周辺を専門スタッフが綿花と花で飾ります。(宗旨によりしきびで飾ることもございます)
故人が生前より愛用されていた品々も納め、最後にお身内の方々でふたをしめていただきます。(神道・キリスト教・他宗教にも対応いたします。)